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液状化現象と対策

みなさん こんにちは。

地震のたびに聞く「液状化現象」具体的にはどういったものなのか?対策はあるのでしょうか?

 

液状化現象(Liquefaction)は、主に地震などの振動によって、飽和された未固結または弱く固結された土が急激に強度と剛性を失い、液体のような挙動を示す現象です。この現象は、地下水位が高い場所や砂質の土壌でよく見られます。地震の際に液状化が起こると、建物の不均一な沈下や傾斜、地面の亀裂、水や砂の噴出などが引き起こされ、甚大な被害をもたらすことがあります。液状化を防ぐためには、建設前の地盤改良や適切な建築基準の適用が重要です。

 

日本において液状化しやすい土地は、以下のような特徴を持つ地域に多く見られます。

1. 沿岸部や低地

特に海に近い地域や川の河口近くの平野部は、砂質の土壌が多く、地下水位も高いため液状化しやすい。

2. 埋立地

都市部の多くの埋立地は、締め固めが不十分で水分を多く含むため、液状化のリスクが高い。例えば、東京湾周辺の埋立地や大阪湾の一部など。

3. 古い河川の氾濫原

過去の河川の氾濫によって形成された土地も、砂質の土壌が多く見られ、液状化しやすい。

 

2011年の東日本大震災の際には、宮城県福島県茨城県、千葉県、東京都などで液状化現象が広範囲にわたって発生しました。これらの地域は、上記の特徴を持つ地域であり、今後も液状化のリスクに注意が必要です。また、地震だけでなく、工事や重い建物の建設による振動でも液状化が引き起こされる可能性があります。

 

液状化を防ぐための対策は、主に以下のような方法があります。

1. 地盤改良
- 深層混合処理(DMM法)

土壌にセメントやライムなどの固化材を混ぜて、地盤の強度を高める。
- 砂質地盤への水平排水

地下水位を下げることで、土壌の密度を上げ、液状化を防ぐ。
- ジェットグラウト法

高圧のセメントミルクを地盤に注入し、硬化させて地盤を強化する。

2. 建築基準の遵守
- 建物の設計段階で、液状化のリスクを考慮し、基礎構造を適切に設計する。
- 建物の重量を分散させるように設計し、地盤にかかる圧力を減らす。

3. 予測と計画
- 地質調査を実施し、液状化の可能性が高い地域を特定する。
- 液状化リスクマップを作成し、都市計画や土地利用計画に反映させる。

4. 既存建物の補強
- 既存の建物や構造物に対して、基礎を補強するなどの改修を行う。

これらの方法は、地域の特性や建設する建物の種類、予算などに応じて適切に選択されるべきです。専門家のアドバイスを受けることも重要です。また、完全に液状化を防ぐことは困難なので、リスクを最小限に抑えることが目標となります。

 

地震の被災者の方々へ

この困難な時期に直面している皆さんに、心からの励ましをお送りします。言葉だけでは表現しきれないほどの試練と苦しみに耐えていることを、深く理解しています。しかし、どうか忘れないでください、皆さんは一人ではありません。多くの人々が、心を寄せ、支援を惜しまずにいます。困難は時として、人々の絆を強くし、新たな希望を育みます。一日も早い復興と、皆さんの心の平穏を心から願っています。

 

それでは また。